若林将平監督からのメッセージ

映画もドラマも台本に沿って制作されます。しかし、台本には台詞は書いてあっても「どう芝居をするべきか？」は説明されていません。とりあえず、台詞を覚えて芝居をしてみたけど演出家や監督から「違う」と言われ続けて戸惑ったことはないでしょうか？試行錯誤を繰り返すが何が良いのか答えがわからないままということもあるかもしれません。オーディションなどでは芝居をするのは一回だけで自分の芝居についてのコメントもないまま、良かったのかどうか悶々と考えながら帰った経験がある方もいるでしょう。

しかし、台本には文脈があるので、「どう芝居をするべきか？」をある程度読み解くことができます。「どう芝居をするべきか？」に対する自分なりの答えをしっかりと見つけられると、1回目の芝居も手探りではなくできるでしょう。自分なりの答えを持っていると、演出家や監督の答えとすり合わせこともでき、何が良かったのか何が悪かったのか明解になると思います。

今回のワークショップではいくつかのテキストを使って、台本の読み解き方とその答えのすり合わせ方について練習していきたいと思います。

また、他の方には「今さら聞けない」と思っているような基本的なことや、私は「芝居を始めたばっかりの初心者だから難しいかも」と感じている方に、手取り足取りで一つ一つお話しできたらと思っています。

実際に明日から何をすればいいかについてヒントになるようなお話できたら良いと思っています。